OT YueiのHabil(ハビリ)ブログ

発達特性のある子どもたちに作業療法士として関わっています。作業科学や作業療法、発達特性の理解や支援、発達障がいと栄養の関連性などについて書いていきます。

作業って何だろう

ブログを始めて毎日1記事書くことを目標にしてましたが全然かけてませんね(笑)
毎日ちょっとずつでも書いていきたいところです‥‥


今日は、『作業科学』について少し書きます。

 

 

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35072290


作業科学って聞き慣れない言葉ですよね。

 


作業とは、人が何かを行うことです。


さわやかに目覚め、お気に入りの服に着替え、やりがいのある仕事をし、美味しい夕食を食べ、ゆっくり風呂に入り、穏やかな眠りにつくといった日常を送ることができれば、人は健康で幸せです。


ところが、


病気や怪我をしてしまい、起き上がることも大変で、服を着るにも一苦労、仕事も趣味もなく、空腹を満たすだけの食事は味気なく、面倒くさいので風呂にも入らず、なかなか眠ることができなければ、翌日からも不健康な生活が続くことになると思います。


例えば、
スポーツ好きな人がスポーツをすることができなくなったら、スポーツできないばかりでなく、自分自身をスポーツマンだと思うこともできなくなります。
着る服も変わり、生活習慣も変わり、日常出会う人の顔ぶれも変わります。


しかし、自分でスポーツをすることはできなくても、スポーツ観戦に行く、後輩の選手にアドバイスをする、などという作業を行う機会があれば、自分自身を以前と同様にスポーツの専門家だと認めることができるようになるかもしれません。


自分にとって大切な何かをすることで自分を取り戻し、社会の中での居場所を得ることができるのです。


このように、作業を通して社会参加を実現する方法として作業療法があります。


作業療法は、治療のために作業を使う知識や技術ですが、1980年代後半から、治療として作業を使う前に、作業そのものについて、もっと考えてみようという動きが世界のあちこちで起こってきました。


こうして誕生したのが
作業科学
(Occupational science)
です。

 


作業科学は、作業を探求する学問です。
社会学(sociology)が社会を、
行動科学(Behavioral science)が行動を探求するように、
作業科学(occupational science)では作業を探求していきます。


つまり、
「作業って何だろう」と問い続けることが作業科学なのです。


まだまだ勉強中ですが、作業科学に出会ってから作業療法の深みや作業科学の面白さや複雑さ、色んなものが見えて、ますます作業療法が好きになりました。


もっと作業について考えられていけるよう探求していきたいものです♪

 

 

作業療法士のいう「作業」の意味とは。 - ニコニコ動画

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!