発達障害と栄養 3
今日は、リーキーガット症候群(腸管壁侵漏)症候群になりえる2つ目の原因の『抗生物質』について書きます。
以前のブログで乳児のうちは腸粘膜が未熟なため、離乳食のタンパク質の分解が未消化になる可能性を話しました。
それによってリーキーガット症候群が起こる可能性があります。
今回も腸と関連する話をするんですが、
「抗生物質と何が関係するの?」と疑問に思われる方もいると思います。
関係があるお話なので少しだけ見ていただけると嬉しいです(^_^)
乳幼児の時期は
免疫力がまだ弱く、さまざまな感染症にかかりやすいです。
そのこと自体は悪くありません。
体に入ったウイルスや細菌を自分の免疫でやっつけることを繰り返して、子どもの免疫機能は高まっていくからです。
しかし‥‥
病院に行くと、軽い風邪程度でも抗生物質が処方されることがあります。
抗生物質は感染症の原因となる細菌を退治しますが、それだけでなく腸内細菌をも死滅させる副作用があります。
腸内細菌には腸に役立つ善玉菌と、害を与える悪玉菌があり、
この2つのバランスが保たれていれば特に問題はありません。
しかし、抗生物質の影響で腸内細菌のバランスが崩れると、悪玉菌が優性となってしまうこともあります。
悪玉菌の勢力が強くなると、腸の免疫機能が低下します。
すると
ウイルスや、ばい菌などが腸内で繁殖しやすくなり、腸粘膜が荒れるという結果になってしまいます。
次は、リーキーガット症候群の原因の『カンジダ菌』についてお話します。